子供と一緒に旅行したいという思いを抱く中に、「旅育」があります。
いろんな経験を子供達と共有したい。
そこから学びを得たい。
子供達の心を豊かにしたい。
そんな思いが常にあります。
今回は、そんな「旅育」に関する基礎知識と、自宅からもできる「旅育」についてご紹介します。
旅育とは?
日常生活から離れ、旅行を通して家族でいろいろな体験をし、子どもの心身の成長を促すというもの。
また、教育的観点を取り入れながら、家族で一緒に楽しんでいくもの。
ただなんとなく旅をするのではなく、「テーマ設定」を行い、何をするのかを重視しながら旅を進めていくのが必要になってきます。
では、実際にどのようなことをすればいいのでしょう?
旅の計画や準備は子供と一緒にしよう
旅行は、地理的な感覚を養うのに適しているので、地図を広げて家からの位置を確認したり、どこを通っていくのか、何でいくのかを一緒に話し合いましょう。
場所を覚えてくると、日頃のニュースや会話の中で出てくる地名にも敏感に反応するようになります。
ガイドブックを見て、何がしたいか、何が食べたいかなど、計画するのは大人も楽しいですよね。
ぜひ、子供も一緒に話し合いましょう。子供のワクワク感も増幅します。
歴史的建造物があれば、子供の年齢によってはその背景を一緒に調べるのも楽しいでしょう。
自然に触れ合えるのであれば、季節ごとの違い、今だから楽しむことができる植物など、一緒に図鑑を広げるのも学びになります。
ガイドブックから派生して、子供の興味を引き立てましょう。
役割や目標を設定、褒めて成功体験につなげる
旅行のなかでの役割を子どもに与えることにより、責任感や積極性が生まれます。
地図や観光地の看板で今いる場所を確認すると、上下左右、東西南北への感覚が芽生えます。
写真係に任命すると、子どもは積極的にその役割を全うしようとしてくれます。
キッズ用のカメラを用意すると、さらに盛り上がります。大人のカメラやスマートフォンを渡すことを心配する必要もありません。
また、観光地では、銅像を見つけるなどの目標を掲げて、目指すのもいいでしょう。
役割や目標を達成したら褒めると、それは成功体験に繋がります。子供にとって、大きな自信となるでしょう。
旅先では家族各々で過ごす時間をつくる
ホテルや観光地によっては、子供だけで参加できるツアーがあります。
そちらを有効的に活用するのもいいでしょう。
初対面の子供やスタッフの方に囲まれて、子供たちは協調性やコミュニケーション力を養います。
戻ってきたら、何をしたのか話すことによって、表現力にもつながります。
少し大人になった子供達に会えるのも嬉しいですよね。
大人はその間、カフェで一息つくのもいいかもしれません。貴重な休み時間は、親にも必要です。
本物に多く触れ関心の目を育む
旅行で貴重な経験の一つに、「本物に触れる」ということがあります。
ガイドブックやインターネットでは分からない大きさ、質感、音、空気感など、目の前で見て感じ取るものがあります。
美術館で有名な絵画を見たり、歴史的建造物からその時代を学んだり、大自然に囲まれて季節を感じだり、その場でしか得られない貴重な経験は、今後の人生を間違いなく豊かにします。
もしかすると、将来の夢につながるかもしれません。
出来るだけ多くの機会を与えたいですね。
思い出を「かたち」にして記憶に残す
旅行から帰ってきて、「楽しかったね」で終わらないために。
写真を一緒に振り返って思い出を共有したり、絵日記にして残すことで、子供たちが何を感じたのか共有する機会になります。
また、旅先から葉書を出したり、現地で陶芸やガラス工芸を楽しむこともいいでしょう。
次の旅が、また楽しみになります。
上記でまとめた、旅育について参考になる本をご紹介します。
「家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK」
写真の管理方法については以下もご参考ください。
子連れでお出かけをすると、写真が大量に溜まってきます。 これまで、カメラや携帯に撮るだけ撮って放置していた写真を、どう管理しようかと悩み、保存するためのクラウドサービスの比較をしました。 Chocomama デ[…]
自宅でできる旅育とは?
コロナが広がり、自由に旅行するのが厳しい今、できることは何があるでしょうか?
特に、海外旅行には、いつ気軽に行けるのかがまだ見えていません。でも、子供と一緒にたくさんの旅を共有したい!
そんな方におすすめを2点、ご紹介します。
オンラインツアー
旅行会社が紹介しているオンラインツアーに参加する方法です。
オンラインツアーのいいところは、気軽にどこにでも行けるということ。
例えば、子連れでなかなか行きにくい距離のアフリカやラテンアメリカ、極寒地域や夜のイルミネーションも時差を使えば有効的に訪れることができます。
我が家もHISで提供されている人気のツアー「 ケニア・ナイロビ国立公園サファリライブツアー」に参加してみました!
引用元:https://www.his-j.com/oe/detail/T39/?area=O8&country=KEN&city=NBO&product=NBO0052
90分間のツアーで、ナイロビ国立公園にいる100種類以上の哺乳類、450種類以上の鳥類を、画面を通して見ることができます。
当日の様子で、実際に何が見えるかは変わってきますが、私たちの場合はライオンやキリン、サイなどを見ることができ、子供たちも大満足でした。
ナイロビまで、乳幼児を連れて行こうとするとなかなか大変ですよね。でもオンラインツアーだとそれが実現できます!
HISでは2021/12現在、1208件ものオンライン体験ツアーが開催されています。
しかも、ほとんどが2,000から3,000円代と安いのもありがたいです。
クリスマスに向けて、ヨーロッパ各地の街歩きも素敵ですよね。
さらには、美術館や博物館に行けるツアーもあります。
開催時間:生中継が多いので、現地との時差を考慮した時間で開催
その他: ツアーによっては、食べ物、飲み物、お土産が提供されるものもあり。
旅行を考えている人にとっては、気軽に下見をするチャンスにもなります。
ぜひ一度、どんなものがあるのかだけでも覗いてみてはいかがでしょうか?
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妄想旅
子供と一緒に旅を計画したり、想像して楽しむ方法です。
私たちは通常、眠る前に、ベッドの中でどこに行こうかを決めてお話しを作って語り合っています。
例えば、「今日は沖縄に行こう!」と決めて、「じゃあ何で沖縄にいく?」「行ってから何をしたい?」などと話しながら、一緒に計画を立てていきます。
子供も楽しそうに、「海で貝殻を拾いたい!」「泳ぎたい!」なんて意見をくれます。
また、ある時はやりたいことを一緒に絵に描いて楽しみました。
子供は、旅に対するワクワク感を増幅します。
そして、妄想旅のいいところは、「旅育」の観点でももちろんそうですが、子供達の想像力が豊かになるところです。
最初の子供が生まれたときにこちらの本を読みました。
アグネス・チャンの「スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法」
本の中にある、子供に与えたい16の力のうちの一つ「想像力」で以下の記述があります。
絵や文字がなくても、耳から物語を聞くことで、人は想像力を使って物語の世界を脳の中に描くことができます。一瞬にして、脳の中で現実にはない世界が作られ、人はその想像の世界の中で無限に楽しむことができる。
想像力の豊かな子どもは、創造力も高くなります。新しいアイディアや、新しいモノを世の中に提供する人間になるためには、想像力をフル回転させる訓練も必要なのです。
引用元:アグネス・チャンの「スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法」
他の教育法を見ていても、同じようなことはよく謳われています。
妄想旅の「旅育」を通して、子供に考える力を養って欲しい、それと同時に想像する力を養い、子供の世界を豊かにしてほしい。
同時に、子供たちと旅物語を作り出すことで、語り合う時間が増え、自分たちだけの特別な思い出が増えるのも素敵ですよね。
準備は何もいりません。ただ、会話をすればいいだけ。
まとめ
ご紹介した内容をまとめます。
役割や目標を設定、褒めて成功体験につなげる
旅先では家族各々で過ごす時間をつくる
本物に多く触れ関心の目を育む
思い出を「かたち」にして記憶に残す
②子供と一緒に妄想旅
旅育は、子供との距離を近くし、さらに子供達の人生を豊かにし、家族の思い出も増える特別なものです。
まずは身近なところから始めてみてはいかがでしょうか?
こちらの本の冒頭、星野リゾート代表、星野佳路さんとの対談に以下の言葉があります。
家族だから永遠に行けるのではなく、家族旅行ができる期間は限られている。時限的です。
子供と家族旅行に行けるチャンスはあと何回あるでしょうか?
今しか行けないこのときを、しっかり楽しみましょう!